ビフォー&アフター 伸びてしまった絞り染め 2024年4月6日 今回のビフォーアフターは帯揚げの絞り直しです。 お客様が、ご自身でしみ抜きされたようで帯揚げの総絞りが一部伸びてしまっています。 さすがにこれだけ絞りが伸びてしまうと、完全に元通りには直す事は難しいのですが 何とか、目立たないように直すことが出来ました。 絞りは、乾燥していると伸びてしまうことはありませんが、湿気を含ん...
ビフォー&アフター 洋服の脱色を染直し 2024年1月12日 今回のビフォーアフターは洋服の脱色の染直しです。 クリーニング屋さんが、しみ抜きに失敗してしまい脱色させてしまったようです。 なぜ、こんなに無数に脱色させてしまったのかは疑問ですが、 さすがにこれだけの数を直す事は難しいので、製品ごと一度全体に 色抜きをして真っ白に漂白したのち、同じような色に全体を染め直しました。 こ...
ビフォー&アフター 洋服の色泣き直し 2023年11月23日 今回のビフォーアフターは洋服の色泣きです。 海外製の製品は、染色堅牢度が低く色泣きをおこしてしまうことがよくあります。 当店にもよく持ち込まれる事案です。 このように、各所の柄が色泣きを起こしていますが完全に染着していない染料を流し出して 処理するので、今後色泣きを起こすことはもうないと思います。 当店では点検や見...
ビフォー&アフター 帯に発生した黄変シミ 2023年9月6日 今回のビフォーアフターは帯に発生した黄変シミです。 湿気やカビの影響により長年の保管中に、帯の白い胡粉柄の部分に黄変シミが発生してしまいました。 通常のしみ抜き作業(漂白作業)をしたのちに、樹脂胡粉という白色の顔料で 新しく、白加工をおこないました。 このように、長期保管したままですと大切な御着物に、カビや黄変シミが...
ビフォー&アフター 紋の色泣き直し 2023年7月1日 今回のビフォーアフターは紋の色泣きです。 留袖や喪服にはこのような白抜きの紋が付いていますが 紋の周りを墨で塗ってあるために、雨に当たったりして水に濡れてしまうと 紋の中の白場に墨が流れ出して黒くなってしまいます。 当店にもよく持ち込まれる事案です。 完全に紋がつぶれてしまうような場合ですと、京都で紋洗いや紋入れ替えの...
ビフォー&アフター 帽子の色ヤケ直し 2023年4月1日 今回のビフォーアフターは帽子の色ヤケ直しです。 このような色ヤケ(褪色)が発生する原因は、着用中に付着した汗や皮脂汚れが太陽などの紫外線と反応して起こります。 脱色や褪色が起こると、クリーニングしただけでは元に戻りません。 褪色した部分を、色掛けして染色を補正する作業が必要です。 この帽子もツバの部分が色ヤケ(褪色)し...
ビフォー&アフター 剥がれた金加工プリント 2022年8月19日 今回のビフォーアフターは洋服の金加工プリントの剥がれ直しです。 金加工プリントの一部が剥離してしまい、シミのようになっています。 これは、金加工プリントが剥離したことによって、下地の糊成分が見えてしまっています。 このように糊成分が残っていますと同じような金を部分的に載せることで元通りに修復可能です。 当店では点検...
ビフォー&アフター 柄の中に発生した黄変しみ 2022年6月15日 今回のビフォーアフターは訪問着の柄の中に発生した古い黄変しみです。 このようなシミが発生する原因は、着用中に付着したシミが残ったまま保管してしまい、年数が経過し黄変したしまった。 もしくは、長期保管中の湿気やカビが原因となり、柄に使用されている胡粉や膠などが変色をおこした、などが考えられます。 ※胡粉(ごふん)とは、牡...
ビフォー&アフター 和装バックの変色しみ 2022年5月20日 今回のビフォーアフターは保管中、和装バックに発生した銀糸の変色しみです。 この和装バックは、長期保管中に空気中の湿気などが原因でカビが発生し、そのカビの影響でバックに織り込まれている銀糸がカビの部分だけ黒く変色してしまっています、こうなってしまうとしみ抜き作業では、きれいにする事はできません。 しかしお客様からは、「ど...
ビフォー&アフター 色泣き直し 2022年3月23日 今回のビフォアフターは、きもの以外のお品物のご紹介です。 真ん中と両端に刺繍が施されている教会などで使用されるものだと思われるお品物のご依頼で、刺繍部分から色がにじみ出ていました。 にじみ出た色を除去いたしました。 当店ではきもの以外にもこのような特殊な商品や、洗えない商品もしみ抜きや、お手入れすることができます。...