振袖のお話し・・・

店頭のお着物を着せ替えました。

今回は私の母が成人式に着用した着物をトルソーに着付けいたしました。
私の母は成人式の時にはすでに結婚をしていたため振袖ではなく袖の短い着物で出席したそうです。

成人式では一般的に振袖を着用するのですが、中にはすでに結婚されている人もいます。
結婚すると振袖が着用できないため、結婚後長い袖を切って訪問着として着用される方もいます。
なぜ結婚後に振袖を着用してはいけないのか、振袖とは長い袂(たもと)が印象的ですが
この袂にも大きな役割があり、男性の求愛に対して女性が直接的に言葉で返すのは品がないとされていたため女性は振袖の袂を振ることで自身の愛情を表現していました。
結婚後はそのようなサインを送る必要がなくなるので振袖を着用されなくなったそうです。
現代でも告白をして振った、振られたといいますがこの振るというのも袂を振って気持ちを伝えたところからきているらしいです。

ですがやはり母は結婚していても振袖が着たかったといっていました。
絶対に着用してはいけないわけではありませんが、周囲の方に未婚だと勘違いされてしまう可能性があるので要注意です。

つるや本店にクリーニングを御利用いただいているお客様で、振袖の袖を短く切ったものの、柄が派手で着ていく場所がないというお声もよくお聞きします、なので子供さんや、お孫さんのために振袖の袖は切らずそのままの状態で保管しておくと良いかと思いますが長期保管される場合はシルクパックをおすすめします。

シルクパックについて・・・

 

 


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