神楽と五色布

先日、お客様から五色布(ごしきふ)を洗って欲しいと送られてきました。
五色布とは青(緑)、赤、黄、白、黒(紫)の5色で作られた絹の事で、この布は神具としての真榊や、五色旗などさまざまなものに用いられています。
神楽鈴(かぐらすず)に付けたり、神社の鈴などにも使用されます。
今回当店に送られてきたのは、神楽鈴用の五色布でした。

神楽鈴とは、巫女(みこ)さんが神楽舞(かぐらまい)を舞うときに持つ鈴です。
神楽とは「神座」(かむくら・かみくら)が転じたとされる言葉で「神の宿るところ」を意味していて、そこで行われる歌舞が神楽と呼ばれるようになったそうです。
元の由来は、鈴には魔除けや神様を呼ぶ効果があると言われていて、神社のお参りの時に鳴らす鈴にも同じ意味があるそうです。

当店では、神社の神主様が着用される狩衣(かりぎぬ)やお寺さんが着用する法衣、袈裟(けさ)作務衣や仏壇打ち敷など様々な衣装の洗い依頼を受けます。
「これは洗えない」と思うようなものでも洗う事ができますし、洗わないで綺麗にする方法などもありますので、なんなりとご相談ください。

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