着物には主に絹繊維が使用されています、絹は「生きている」とさえ言われ、その性質と繊細さゆえに保管する前にも、お手入れ等が重要なポイントになりますので、長期保管前には、お着物に最適なお手入れやクリーニングが必要です。
また、保管中にも年に1~2回の虫干しが必要です、虫干しをすることでタンスの中や、畳んでいる着物の中に湿気がこもるのを防ぎ湿気が原因で起こる、カビや脱色、黄変シミを予防できますので、大事なお着物は必ず虫干しをおこなっていただくと良いかと思います。
虫干しに最適な時期は
・梅雨が開けた7月末から8月頃
・一番寒い時季の2月頃
・数日間、晴れ続きの日
・湿気の多くなる朝と夕方は避け10時~15時ぐらいまで
が最適だと言われています
虫干しの方法はタンスの扉や引き出しを開けて風を通すだけでも効果はありますし、出来ればタンスから出して、たたみ直しをするだけでも、たたんだ着物の生地と生地の間にも風が通って、カビを防止することが出来ますし、シミやカビの早期発見にもつながります。
一度に虫干しをまとめて行うのは大変だと思います。この場合、1日で全てまとめて虫干しを行うのではなく、別日に分けて行うのが良いでしょう。
日光に長時間当ててしまうと、色焼けを起こす可能性がありますので注意が必要です。
しかし、虫干しはなかなか面倒な作業です、そんな方にお勧めしているのがシルクパック(無酸素パック)です。
カビ・湿気・黄変・虫くい等をパーフェクトに防止する保存方法です。
これは、生鮮食品のパックにも利用されている原理をさらに高度化したシステムで、窒素ガス封入包装です。
密封されたパック内は無酸素状態に保たれますから、着物の風合いを損なう事は全くありませんし、酸素がない状態なので黄変や脱色、虫食いの心配がございません。
一度パックしますと、5年間はお着物に最適な環境で保管することができます。その間は全く手間が掛かりません。
ぜひ、お試しになってみてはいかがでしょう。
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