浴衣(ゆかた)のお話し

今回は浴衣(ゆかた)のお話を・・・

梅雨も明け夏になるになるつれ暑くなってきましたね
夏といえばお祭りや、花火大会など着物よりも浴衣(ゆかた)が着られることが多いと思います。

季節がら店頭にも浴衣を着付けて展示させていただいています。
今年もコロナ渦のなか、開催されるのか危ぶまれているところではありますが浴衣について紹介していきます。

浴衣とは、平安時代の貴族が蒸し風呂に入る際、水蒸気でやけどをしないように着たことから始まりますが、浴衣の語源は湯帷子(ゆかたびら)と言われ、木綿の単(ひとえ)の着物で入浴時に着用されていましたが、綿素材で汗を吸い風通しのいいことから入浴後に着用されるようになり、就寝時に寝巻きとして着用され、江戸時代に入り現在の着方に近い外出着にも着用されるようになりました。素材は、平安時代では麻の素材が主流でしたが入浴後や寝巻きとして着用されるようになり、木綿が使われるようになりましたが、当時は白地の木綿を藍で染め抜くものが主流でした。
当時、入浴とは言っても現在のように湯に浸かるのではなく、蒸気を浴びる蒸し風呂で
複数の人と入浴することとなり汗取りと、やけど防止や裸を隠す目的で着用されていました。

室町時代には手拭い(てぬぐい)、身拭い(みぬぐい)とゆわれていましたが安土桃山時代頃から入浴後に着用して肌の水分を吸い取らせる目的で着用され、江戸時代になり町人文化の発展で浴衣に進化していきました。

着物とは違い、長襦袢を着用せず素肌の上に直接着用する略装で浴衣が広まりましたが、江戸時代には銭湯が普及したことで浴衣が広まりました。江戸時代頃からお風呂には裸で入るようになり、浴衣も初めは入浴後の汗を拭きとるために
お風呂上りに着用していたものが次第にそのまま着用して外に出るようになり、下着から外出着に着用場所が変化していったのです。

浴衣を着用した時の履物は、下駄(げた)で日本の伝統的な履物です。下駄と言う呼び名は戦国時代とされていて、下は地面を意味していて駄は履物を意味しています。現在では、浴衣を着用して下駄を履かないといけないと言うわけではなく浴衣を着用し、スニーカーやクロックスやサンダルなどを履かれる方も多くおられます。

下駄を履かないといけない、となると浴衣を着用するのをためらう方もいらっしゃるかと思いますが一着の浴衣でも色々な履物で浴衣を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

浴衣を着用するのは暑い時期なので汗をかかれたり、気が付かない所で汚れていたりすることがあります。そのまま収納されているとシミになってしまい時間が経過するとシミが取れにくくなる場合がありますので着用が終わりましたら、一度お手入れに出されてから収納することをおすすめいたします。

 

お着物の事で、わからないことがございましたら何なりと「つるや本店」まで電話やメールにてどうぞお問い合わせ下さい。
また、お見積は無料でさせていただきます。

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