季節は夏と言うことで、今回ご紹介するご依頼は、浴衣の色泣き(色移り)です。
雨に打たれてしまったのか、汗なのか、湿気たままで畳んでしまった浴衣の柄が色泣きしてしまっていました。
今回行った処理は
・ドライクリーニング
・柄から出る染料を洗い流す濯ぎ処理
・色が移った場所の部分的色抜き
・水を使った丸洗い処理
・仕上げ
です。
まず「ドライクリーニング」です。
襟や袖口など、皮脂汚れのつきやすい場所を油性の溶剤で落とします。
次に「濯ぎ処理」です。
色移りの原因は、濡れたまま(湿気たまま)畳んだことですが、もうひとつの原因は製品の染色段階での濯ぎ不足です。
製品の染色で生地に乗りすぎた染料を濯ぎ落とす工程で、その濯ぎが悪いと柄の上に染料が乗りすぎたままになっています。
その染料が汗や湿気で、柄以外のところに流れていって、色泣きを引き起こすのです。
そんな濯ぎきれていない染料を、水を使って濯ぎ落としていきます。
そして、すでに白い柄に移ってしまった色を部分的に色抜き。
この工程は薬品を使っての慎重な作業。
柄の色は抜かずに、移った色だけを取り除いていきます。
全体をチェックし、指定では無いシミも可能な限りシミ抜きしていきます。
その後にもう一度水で濯ぎ、最後に仕上げ。
当店は、仕上げも熟練の仕上げ職人よる他店とは一味違ったこだわりが。
浴衣が仕立てあがりの姿に近づくよう、着せの1つ1つにまでこだわって手作業しています。
こうして綺麗になった浴衣。
お客様にも大変満足頂いております。
今回の事例のように、当店であれば綺麗になる着物はたくさんありますので、あきらめる前に是非一度ご連絡ください。