今回の依頼も生地の変褪色です。 前回記事にしたものは、クリーニング後の保管時に日光に当たる部分が変褪色を起こしていましたが、今回は胸・脇の部分にできた汗が原因の変褪色です。 脱色した部分を、油性、水性のすすぎ処理をおこない、色掛けをしています。 こちらをお持ちになったお客様、実は前回着用後に一度クリーニングに出されてい...
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今回のご依頼は、宮参りに使用する子供の着物「一つ身」の紋泣き。 三つ紋がすべて色泣きしてしまい、うち一つはもう原型を留めないほど。 ここまで色が泣くと、もうしみ抜きではどうにもなりません。 なので、今回は紋入れ換えに出しました! 返ってきた品物がこちら こんなに綺麗に元通り! 見比べて見ると違いがよくわかりますね。...
今回は、当店で取り扱っています「ガード加工」についてのお話です。 今年の梅雨は、本当に長かったですね。 着物にとって天敵ともいえるトラブルの上位に【水】! 雨が降っても、着物を着ることがあると思いますのでご説明します。 ガード加工は撥水加工です。 撥水加工と防水加工はまったく違うんです。 「撥水加工と防水加工の違い」 ...
季節は夏と言うことで、今回ご紹介するご依頼は、浴衣の色泣き(色移り)です。 雨に打たれてしまったのか、汗なのか、湿気たままで畳んでしまった浴衣の柄が色泣きしてしまっていました。 今回行った処理は ・ドライクリーニング ・柄から出る染料を洗い流す濯ぎ処理 ・色が移った場所の部分的色抜き ・水を使った丸洗い処理 ・仕上げ ...
雨が続きますね。今日はカビのお話です。 梅雨の時期になると湿度は高くなり、カビのトラブルが多くなります。 この時期になると、着物一面にカビがついたお着物をよく店舗でお預かりします。 なかなか着る機会がなく、タンスを開けることなく数十年放置したり、虫干しもせず、クリーニングすることなくしまったりしていると、汗や食べこぼし...
毎日暑い日が続きますね。 お着物も今は夏の装いが楽しめる時期になりました。 お店に来店されるお客様に「夏の着物にはどのような帯を合わせたら良いですか?」「このお着物にはどの帯が似合うと思いますか?」などのご相談をいただくことがございます。 こんな会話から、着物を着せるトルソー(ボディー)があれば、着付けの提案や幅広い会...
今回は、帯のカビや黄変のしみ抜きと加工をした際のお話です。 ご依頼の品物は袋帯。 行った処理は ・油性処理(ドライクリーニングなど) ・水性処理(清水による濯ぎ処理) ・漂白処理 ・白い樹脂をスプレーで生地表面に吹き付け加工 ・金粉銀粉を練りこんだ樹脂をスプレーで生地表面に吹き付ける加工 です。 まず油性水性の処理に...
帯の中に、帯芯という布地が入っているのをご存じでしょうか? 仕立ての際に、帯に縫い付けられているものなのですが、この帯芯にカビなどによる黄変ができると、表の帯の生地までシミになってしまいます。 また、表の帯にシミが出来なくても、帯芯のシミが透けて見えることがあります。 当店に帯のシミについてご相談に来られるお客様の中に...
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