長襦袢の衿の汚れ・黄変と生地交換
Before

今回のご依頼は、長襦袢の衿の交換でした。

 

この黄変は、保管中のカビが原因なのですが、襦袢に付けたままにしていた半衿を外してみたら、下衿が黄変だらけだったなんてことはよくあります。
襦袢の衿は直接肌に触れるので、Yシャツと同じようにすぐ汚れるために、半衿を掛けます。
半衿は外して洗えますが、半衿の下、そう衿(下衿)!
半衿がかかっていると見えませんが、襦袢の衿(下衿)は綿で出来ていることが多いです。
その綿の素材にしみ込んだ、汗や湿気が後々悪さをするのです。
現在では、襦袢の半衿は外して洗う人が少ないうえに、ドライクリーニングしかしていないと半衿に付いた皮脂汚れは落ちても、染み込んだ汗は残っています。
そして、しみ込んだ汗がやがて黄変になります。
半衿の下なので意外と気付かない方が多いですが、久しぶりに出してきたら半衿をかけても透けて見えるほどに黄変している事も少なくありません。

やはり、水洗いや水を使った処理・汗抜きは大切ですね。
定期的には水洗いしましょう!

いつまでもお着物をきれいに保つコツです。

おすすめの記事