カビ対策には虫干し!

雨が続きますね。今日はカビのお話です。
梅雨の時期になると湿度は高くなり、カビのトラブルが多くなります。

この時期になると、着物一面にカビがついたお着物をよく店舗でお預かりします。
なかなか着る機会がなく、タンスを開けることなく数十年放置したり、虫干しもせず、クリーニングすることなくしまったりしていると、汗や食べこぼしにカビの大好きな栄養分たっぷり!
そこに湿度がタンスの中にこもって、カビが過ごしやすい環境になるのです。

まずは、虫干しが一番ですが、次にタンスの扉や引き出しを開けて風を通す。
そしてたたみ直しをすると、たたんだ着物の生地と生地の間にも風が通って、カビを防止することが出来ますし、シミやカビを早期発見できます!!!

先日、お寺の住職様が、毎日のお仕事で着る法衣にカビが発生したと持ってこられました。
このように、よく着られる方のアドバイスですが・・・・
雨に当たったりして、ハンガーにかけて除湿の部屋に置かれていたそうですが、たまたま横の着物と距離がなく、ハンガーが短く生地と生地が重なっていたということで、びっくりするくらいのカビが短時間で発生してしまいました。
ハンガーにかけるときは必ず、生地に重なりがない状態で除湿された部屋で陰干ししてくださいね。

  • 怖い話・・・・パート1!!
    白カビは着物の色素を抜いてしまうので、早く洗わなければ、洗っても着用できなくなります。
  • 怖い話・・・・・パート2!!
    一度出たカビは、菌が死ななければまた湿度が高くなると活動して増えます。
    なので、手で払って干したからいいかな???と、またそのままタンスにしまうのは絶対にダメです。

あと・・・・・

  • 怖い話・・・・パート3!!
    お着物にカビが出たご家庭の同じ和ダンスの中の着物は、他の着物も同じ条件での保管なので、カビがあると思って点検してくださいね。
    カビは色の濃い生地ならよく見えますが、色の薄い着物は分かりにくく、気づいた時には先日の帯芯の黄変のようになってしまってから分かる事が多いです。

お着物の事で分からない事や、心配な事があればお相談は無料ですのでお気軽にお声がけください。

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